高いポテンシャルを持つ畑でありながら、60年もの間忘れ去られていたシャトー。このシャトーの復活を目指し、二人の男が新たな挑戦を始めました。一人は有名なボリー家出身のローランド・コアフ氏。そしてもう一人はこれまた有名なティエンポン家のシリル・ティエンポン氏。ローランド・コアフ氏がこのシャトーのオーナーで、シリル・ティエンポン氏が畑の管理や醸造を担当しています。 土壌は砂利質と粘土質で、面積は約13ha、全て一ケ所にまとまっており、常に風通しの良い状態だそうです。品種はメルロ90%にカベルネ・ソーヴィニヨン10%の割合で、ステンレスタンクで発酵させた後、フレンチオークでマロラクティック発酵をゆっくりと行い、8ヶ月間オリと一緒に熟成させています。
18度で抜栓、ワインは赤黒がかった暗いルビーレッド色、グラスからは、鉛筆の芯、木炭、黒スグリ、ピーマン、鉄分を含んだミネラル、そして清楚なヴァニラの香りが感じられます。口に含むと、ふくよかでありながら中心に丸いミネラルの芯があり、ミディアム〜フルボディ(果実味が濃いという意味ではありません)で、サテンのようなタンニンが継ぎ目なく配置されていて、過不足のない酸は上手く統合されていて、香りと同じく清楚なヴァニラを伴う黒スグリ、ピーマン(軽く焼いたもの)、鉛筆の芯、木炭、そして鉄分を含んだミネラルの味わいに、なめした皮革のような味わいも加わっています。これは飲み飽きしないですね〜。典型的なボルドーの香りと味わいがお楽しみいただけると思います。個人的に大好きなタイプ。果実味のインパクトがないと言われればそれまでですが、この価格帯のボルドーとしては完成度が高いと思います。度数12.5%。2007/11/19 |