夏場のワイン保管について

 

↓店内




↓定温倉庫




 
お客様各位

皆様にはいつもお世話になっております。暑い季節になりますと毎年下記の事例が発生いたします。ぜひご一読いただけますと幸いです。

(A)店内で購入した時はなんともなかったのですが、自宅に置いていたらワインが液モレしてしまった。
(B)クール便でワインを購入したにも関わらず、到着後ワインが液モレしてしまった。

まず(A)についてですが、当店ではワイン専用倉庫を常時15度以下に保っており、店内は夏場でも昼夜問わず20度前後に保っております(20度でも寒いと言われます…)。
店内でご購入の時はなんともなかったのに、お客様のご自宅で液モレしてしまった場合、それは間違いなく温度差に起因しています。御自宅にワインセラーなどの設備がない場合、ほとんどは常温保存になると思いますが、外気温が軽く30度を超えるような日は24時間クーラーをガンガンに掛けている部屋以外では、恐らくかなりの温度に上がっているでしょう。ワイン自体の温度が上がりますと中身がやや膨脹し、液モレが発生しやすくなります。しかし、よほど劣悪な環境下でない限り急激に品質が落ちる事はありません。お早めにお楽しみ下さい。

次に(B)についてですが、クール便で到着直後、すでに液モレしていた場合は配送途中でのミスが考えられます。クール指定したにも関わらず、配送途中で一定時間外気温にさらされたような場合、5度というクール温度と外気温の温度差があまりにも大きいため、短時間の間に液モレを起こした事が考えられます。急激に品質が落ちる事はありませんが、お客様より返品のご希望をいただき次第、返品に関する手続きをお知らせ申し上げます。
なお、クール便で到着直後はまったく液モレがないのに、御自宅で保管中に液モレが起こり始めた場合は、誠に恐縮ですが返品は出来ません。(A)の場合同様、お早めにお楽しみ下さい。何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

ワインセラーがない場合の夏場対策(あくまでも案)
なるべく低予算で、夏場だけでもしのげるような物はないかと思い作ってみました。アウトドア専門店で私が購入したのは大型バック(幅約80cm, 高さ約45cm, 奥行き約45cm)。これ1つで36本収納できました。

これは配達にも使える丈夫な布製ですが、プラスチック製のクーラーボックスの方が一般的でしょう。使用しない季節を考えますと布製が折り畳めるので良いかもしれませんが、クーラーボックスの方が密閉できます。布製の場合は必ず内側に断熱シートをくまなく貼付けます(私はテープで固定しましたが器用な方は縫い合わせても良いでしょう)。

ワインを納めたら氷らせた保冷剤を上に敷き詰めるわけです。保冷剤は何回も使える物で、なるべく大きめの方が良いと思います。保冷剤の大きさと数、室温にもよりますが、効果は半日あるかないかと思っていただいた方が良いでしょう。したがって保冷剤を1日に最低2回交換する必要があるので、保冷剤は使用する分と氷らせておく分がなければいけません。
大型クーラーボックスやバックは家に置いておき、クール便で購入された場合に到着後すぐにワインを入れていただきます。ワインの購入にお出かけになる際は保冷剤の入った小型のボックスやバッグを携帯するのも良い考えです。

なお、この方法はあくまでも短期間(ひと夏)しのぐ為の案であり、長期間保存させる為の案ではありません。くれぐれも誤解されないようお願い申し上げます。

今までの事例を考えますと、液モレを起こしやすいワインは下記のようなワインとなります。
※下記以外も考えられますので、どんなワインであれ夏場の配送はクール便がお勧めです。

(1)コルク下きりきりまでワインが入っているワイン(ドイツやブルゴーニュに多い)
(2)糖度またはエキス分が豊富なワイン(甘口ワインや上物ブルゴーニュに多い)
(3)コルクに起因するもの(天然のコルクは1ヶたりとも同じものはございません)

上記(1)〜(2)につきましては、夏場は寒いくらいの環境下で保管いただくことにより液モレを防ぐ事が可能です。もし適切な保管場所がなく、液モレが発生したとしても、よほど劣悪な環境下でない限り急激に品質が落ちる事はありません。お早めにお楽しみ下さい。
寒いくらいの環境下で保管しているのも関わらず、滲み出るような液モレが発生した場合は(3)が考えられます。

(3)の場合は15度以下で保管していても年月とともにコルクの気泡や割れ目を通じてワインが滲み出てきて、液面も次第に低くなります。そして、コルク全体にワインが染み込んだ状態でコルクが飽和状態になり一段落します(一段落しないワインはコルクの割れ目が多すぎる)。輸入元から仕入れた際、すでにこの徴候が見られるボトルは試飲用として私が飲みますが、実のところこのパターンで劣化していると感じたワインはほとんどありません。それよりも、外見上はまったく正常なのに中身が正常でなく輸入元へ返す場合の方が遥かに多いです。
中身が元々正常な状態で、なおかつ、適切に管理してきたワインの場合、滲み出ているような液モレは品質に大きな影響は与えないというのが私の個人的な見解です。しかしこういったワインは、悲しいかな外見だけで敬遠されるのが現実です。もしこういったワインを飲む機会がありましたら、それはそれは良い経験になると思います。大事にセラーで保存してきても液モレしていたという場合、『ダメだ〜!』などと絶望せず、まずは飲んでみて状態を確認してみて下さい。

最後に、10年や20年といった長期に渡って熟成させるワインの場合、よほどの理由がない限りボトルを寝かせて保存いたしますが、当然のことながら年月とともにコルクにワインが染み込んでゆき、液面も低くなります。コルクの質によって染み込み具合や目減りの度合いが異なるようですが、これは自然なことです。


今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。


(有)ツルヤ酒店
静岡県浜松市東区中野町727-7
Tel:053-421-0064 Fax:053-422-0280
営業時間:AM9:00〜PM8:00 定休日:水曜日

地図をクリックで、もう少し大きい地図が見れます。




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