Wineries 1999年11月分 ※2004年3月修正

スペインの重鎮、マルケス・デ・ムリエータ


 マルケス・デ・ムリエータ社がつくりだす高水準のワインは、リオハというよりもスペインを代表するものの1つですが、このメーカーに於いてはただ質のみならず、商品として30〜40年前の古いヴィンテージのものを揃えているという点も特筆すべきことです。
 ペルー生まれのスペイン人、ルシアーノ・ムリエータがボルドーでワイン造り全般を学び、リオハで実際に生産を始めたのは1840年代。1852年には自身のボデガを設立し、この年がマルケス・デ・ムリエータ社の創業年となっています。その後1870年には同社のトレード・マークともいうべきイガイの畑を購入、名実ともにリオハを代表するワイナリーとなりました。現在はビセント・セブリアン=サガリーガが1983年に買収し、以来セブリアン家が経営に当たっています。
イガイの畑はリオハの中でも上質な産地とされるリオハ・アルタにあり、標高500メートル前後の高地に広がる300ヘクタールの沖積土からなる畑は、表面がフランスのシャトーヌフと同じような丸石で覆われていて、そこには赤ワイン用はテンプラニーリョを主にマスエロ、ガルナッチャ、グラシアーノ種が、又、ビウラをメインに白用はガルナッチャ・ブランカ、マルバジーア種が植えられています。

スペイン (赤)

13635
¥1390
マルケス デ ムリエータ テンプラニーリョ クリアンサ "150 アニヴァーサリー" リオハ

ムリエータ社創立150周年を記念してビン詰めされたワイン。リオハのクリアンサは最低でも2年以上の熟成が義務付けられています。
ワインは暗いルビーレッド色、グラスからは、蒸した栗の皮、スグリと熟したチェリー、乾燥させたプラム、そしてわずかに湿った土壌のような香りも感じられます。口に含むと、落ち着きのあるミディアムボディで、赤系果実由来の自然な酸味を程よく含み、湿ったオークのニュアンスを伴う乾燥させたラズベリーとプラム、そして赤系香辛料まじりのチェリーのような味わいが感じられます。これはいいです。ほっと落ち着けるリオハで、飲み進めることができます。度数12.5%。2003/6/12


マルケス・デ・ムリエータ社のワイン

商品番号
銘柄
価格
すべて赤ワインです。
13612 MARQUES DE MURRIETA "Neonato" 2000 Rioja ¥1000

13635 MARQUES DE MURRIETA Tempranillo Crianza "150 Anniversary" 1999 Rioja ¥1390

12635 MARQUES DE MURRIETA "Coleccion 2100" Lightly Filtered 1997 Rioja ¥1630

12636 MARQUES DE MURRIETA Reserva 1996 Rioja ¥1990

13122 MARQUES DE MURRIETA Reserva Especial 1994 Rioja ¥2380
11841 MARQUES DE MURRIETA Reserva Especial 1991 Rioja
¥2450

12080 CASTILLO Y'GAI Grand Reserva Especial "Early Release" 1989 Rioja ¥3380

ヒストリック・ヴィンテージ品
12081 CASTILLO Y'GAI Grand Reserva Especial "Historic Vintages" 1959 Rioja
¥18500

ムリエータ社も他の多くのリオハワインのメーカーと同様にアメリカン・オークの樽を用いていますが、大きく異なるのはその樽の旧さ。カスティーリョ・イガイとなるワインは最低でも30年以上経った樽に入れられます。このくらいの旧さになると、樽の内部は酒石で覆われ、さながら酒石で出来た大瓶で熟成させるのと同じような具合となるそうです。
これは過度な木香(樽香)や、酸化が進みすぎるのを避ける為で、2〜3年の樽熟であれば、ここまでの旧樽を使う必要も無いそうですが、カスティーリョ・イガイの場合、樽熟が長い場合だと50年以上にも及ぶため。例えばヒストリック・ヴィンテージ・シリーズの内の1つ、1959年産はなんと32年後の1991年にようやく発売されています。
普通これだけの長さに渡ってワインを樽熟した場合、色はかなり褐変し、味わいは果実味がなくスカスカになってしまうところです。ところがカスティーリョ・イガイ---1959年もの----に於いては、色に紫の要素こそ感じられないものの、中心部には深いルビー色を堪え、酸化臭など微塵も無く、集中力のある味わいが口中に広がるといった具合で、とても30年以上の樽熟を経たワインとは思えない深みと豊かさを感じさせてくれます。
※左の画像は1959年産の裏ラベルです。

■過去の Wineries で登場した生産者もみてね。■

1999年9月 ・ANTINORI / Italy Toscana
        (アンティノーリ / イタリア・トスカーナ州)
1999年8月 ・MERRYVALE / California Napa Valley
        (メリーヴェール / カリフォルニア・ナパヴァレー)
1999年7月 ・WILLI SCHAEFER / German Mosel
        (ヴィリ・シェーファー / ドイツ・モーゼル)
1999年6月 ・FARNESE / Italy Abruzzo
        (ファルネーゼ / イタリア・アブルッツォ州)
1999年5月 ・LOUIS JADOT / France Bourgogne
        (ルイ・ジャド / フランス・ブルゴーニュ)
1999年4月 ・MICHEL GROS / France Bourgogne
        (ミッシェル・グロ / フランス・ブルゴーニュ)


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